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身体障害や精神障害・また知的障害などによって生活を思うように行えないという生きづらさを抱えている人が日本には900万人以上いるといわれています。
その中には、働いて収入を得たいのに働くことができないという方も多くいらっしゃいます。就職活動がうまくいき、職場に定着することが障害者就労のゴールといわれますが個人の力でそこへたどり着くことができる方は多くありません。また、就職をすることができても、定着することができないという方はかなり多いです。
障害者が就職し定着をするためには自分の能力をしっかり把握して職場を選択する必要があります。そのためには就労移行支援事業所の利用や就職エージェントを利用して就職することが重要となります。
そして、就職後に職場の適応や定着を図るために重要となるサービスが今回紹介する職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業所。
ジョブコーチ支援事業所について料金や利用の仕方。そして何を行うのかということを分かりやすく解説していきます。
ジョブコーチ(職場適応援助者)支援事業とは?利用方法や料金、内容を解説
ジョブコーチ支援事業所とは?
就職を援助するサービスとしては就職エージェントや就労移行支援事業所などのサービスがあり、障害のある方がより適切な就労を行えるように支援してくれます。
就労移行支援事業所や就職エージェントについて知りたい方は以下のページにまとめています。
上のようなサービスも就職後の定着の支援を行ってくれる場所はありますが、主に就職を支援していくことをメインとしたサービスです。
それと比較して職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業は職場にジョブコーチが出向いて専門的な支援を行い、障害者の職場適応、定着を図ることを目的としています。
このように、ジョブコーチは職場に定着できるように専門的に支援していきますが、そもそもジョブコーチとはどのような方なのでしょうか?
ジョブコーチは障害の支援を行うために特別な研修を受けた方がなっており、障害の専門性や障害者の就職のプロです。そのため、より障害のことを理解してもらうことができ就職の定着のサポートを行ってくれます。
ジョブコーチの種類
ジョブコーチが専門的な就職定着のプロということは上記の説明で理解していただけたかと思います。
次は、そのジョブコーチの種類について説明していきます。ジョブコーチと一言で言っても働く場所や役割によってジョブコーチは3種類に分かれます。
配置型ジョブコーチ
地域障害者職業センターに配置されるジョブコーチです。
就職等が困難な高齢者等を支援の対象として、支援を行っていきます。
さらに、次に紹介するほかの2種類のジョブコーチ(訪問型・企業在籍型)と連携をとってより効率的な支援が行われるように助言や援助を行う司令塔のような役割を担います。
訪問型ジョブコーチ
障害者の就労支援を行う社会福祉法人等に雇用されるジョブコーチです。
企業などを直接訪問して、支援を行っていくことが特徴です。
企業在籍型ジョブコーチ
企業在籍型ジョブコーチはその名の通り、企業に雇用されているジョブコーチです。
障害者の雇用されている企業が、直接雇用します。
ジョブコーチ支援の対象者は?
ジョブコーチについての大まかなことは理解していただけたと思いますが、実際にジョブコーチはどのような方が利用するのでしょうか?ジョブコーチ支援の対象となる方は以下の通りです。
・身体障害者・知的障害者・精神障害者
・自分に合った就職探しを手伝ってほしい方。
・就職した仕事に不安があるなど、定着に関する悩みのある方。
・就職先に、障害のことを理解して、それに合った支援をしてほしいが直接いえないなど。
・上記の条件を満たし、企業で一か月以上20時間以上働く見込みのある方。
・公務員の方は非常勤や臨時職員として働いており雇用保険に加入している方。
ちなみに、障害者手帳がない場合も利用できることもあります。
ただし、企業と利用する障害者本人両方の同意が必要となります。
実際にジョブコーチ支援は何を行うの?
さて、これまで基本的な種類や対象の解説を行ったが、ここまで見てもいまいちジョブコーチが具体的に内を支援してくれるのか分からない方がほとんどかと思います。そこで具体的なジョブコーチ支援の内容について解説していきます。
そもそも、ジョブコーチは障害者が職場に定着できるように障害者にだけ、支援を行うわけではありません。実は、ジョブコーチは企業側に対しても助言や援助を行うのです。
というのも、すべての企業が障害者雇用に慣れているわけではなく、障害とどのように関わりどのような支援や配慮を行っていけばいいのか分からない企業も多いのです。
そのため、以下では障害者当人に対する支援と企業側に対する支援を分けて記載していきます。
障害の当事者への支援内容
・障害の特徴を考慮した、仕事の効率を上げるためのアドバイス(作業を覚えやすくするための手順書の作成など)
・職場でのコミュニケーションを円滑にするためのアドバイス
・日誌を利用した健康管理や生活リズムの安定を図るための助言や支援
障害者を雇用した企業側への支援内容
・障害の理解を社内で深める
・障害のある方との関わり方を障害ごとに専門的な観点からアドバイスをする
・障害のある方にどのように指示すれ仕事がうまくいくのかを助言する
主に上記のような支援を障害者当人や企業に対して行っていきますが、もう一つ家族への助言もあります家族への助言に関しては、障害者の本人が社会生活送っていくうえでの家庭での関わり方などを助言していきます。
ジョブコーチの支援内容で気が付いた方もいるかと思いますが、障害のある方自身が努力や仕事をするための工夫などをすることはもちろん必要ですが、職場への定着のためには就職先の企業の協力と理解がなければなりません。
また、家族からの協力も必要となってきます。それを総合的に見てアドバイスしてくれるのがジョブコーチの役割となるということですね。
ジョブコーチの利用料金
就職して、定着できるかどうか不安だったという方はジョブコーチ支援に興味を持っていただいたと思います。
そこで気になるのが、利用料金です。障害者の給料は低い(特に知的障害者や精神障害者)といわれる中で料金が高くては利用できません。
しかし、ジョブコーチの利用料はなんと無料です。
ジョブコーチの利用の仕方・申し込み方法
ジョブコーチを利用したいと思った方はまず、企業がある地域の障害者職業センターやハローワークに申し込みます。
申し込みは企業側・障害者側のどちらが申し込んでも構いませんが、先ほども言いましたように企業と本人双方の同意が必要です。
また、就労移行支援事業所にジョブコーチがいる場合もあります。その場合は就労移行支援事業所を利用した流れで利用することができます。
就労後の支援まで行ってくれる首都圏のおすすめ就労移行支援事業所は以下の大手二つです。これから驟雨労を望まれる方は利用をおすすめします。
関連記事:就労移行支援とは?料金はいくらかかるの?
ジョブコーチについてのまとめ
今回は、ジョブコーチについて、ジョブコーチとは?という基本から申し込みの方法や料金まで解説していきました。読んでお分かりいただいたように、就職の定着に悩んでいる方や不安のある方にとってはメリットばかりのサービスです。さらに、無料ということが大きなポイントですね。
就労移行支援事業所は場合によって無料で受けることができ、就職エージェントは完全無料にて仕事を専門的な観点から探すことができます。
おすすめの就職エージェントは以下の3つ
このように、国を上げて障害者の就労という分野は発展しつつあります。しかし、冒頭で言った通り就職をするだけでゴールとは言えません。就職し定着。そして安定した収入を得ることこそが障害者就労のゴールといえます。
そのためにも、自分だけの力で就職~定着を目指すのではなく専門的な支援を受けて就職活動を行いましょう。
ちなみに、筆者は医療業界のものですが障害は様々な症状があり、一人一人個性は様々です。ですので、実際に障害の状況を見ていただき能力の評価をしてもらうことが最も大事です。
ネット社会で病気の基礎知識は誰でも知ることができませんが経験のある方しか見えてこない全体像というものが必ずあります。
そのような複雑な身体や脳と向き合っていくためにもこのような就労支援のサービスを利用する方が増え、障害者就労がもっと盛んになることを願います。