この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介するサービスを利用することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。しかし、記事内容については公平さと正確さを心掛けていますのでご安心ください。
近年、うつ病や統合失調症・不安障害などの精神疾患は増加傾向にあります。精神疾患の原因としては様々ですがストレスも大きな原因の一つとして考えられます。
「ストレス社会」という言葉があるように、現在の日本ではストレスを抱え生きている人がほとんどであり、いつだれがこのような精神疾患にかかるのか分からないという状況です。
今回取り上げる、不安障害に関しては生涯での有病率9.2%となっており、非常に多い精神障害です。
こちらのページをご覧の方は不安障害によって何らかの生きずらさや社会生活での困りごとがある方がほとんどかと思います。
特に、不安障害の方にとって継続的な関係を築くことの必要な就労の場というのは苦手な場であり転職をしたい方や、就職に失敗し、仕事をするのが不安だという方も多いかと思います。
今回は、そのような不安をお持ちの方に、不安障害の転職・就職の際に気を付けるべきポイントや就職エージェントの利用は行うべきなのかということを分かりやすく解説していきます。
関連記事:障害者の求人情報 転職・就職エージェントで給料アップ
不安障害の転職や就職のポイントは?就職エージェントは必要?
不安障害ってなに?就職に影響するの?
まず初めに、ご存知の方も多いかとは思いますが、就職や転職するにあたって自分の能力や病気について知ることは重要なこととなりますので不安障害について簡単に説明します。
不安障害には以下のような種類があります。
・全般性不安性障害
・パニック障害
・限局性恐怖症
このように、種類があり、不安の現れる状況など異なることはありますが、不安症はその状況とは不釣り合いなほの不安が現れ、発汗や息切れ、めまい、動機、震えなどが現れたり、特定の場所やもの、人を避けたりすることがあります。
不安障害が仕事で困ることや生きづらさは?
上記の説明で、不安障害にはどのような症状があるのか理解していただけたかと思います。また、あなた自身もそのような症状を経験したこともあるのではないでしょうか?
では、実際に仕事の現場でこの不安障害はどのような影響を及ぼすのでしょうか。
不安障害による対人関係での問題
まず、第一に問題となるのは対人関係の問題です。
社交恐怖(対人恐怖)や全般性不安障害などの場合、人と話すことなどに大きな不安を感じてしまい、集団に入ることができなかったり他人と話すことができなかったりと人間関係を築くことができず、社会的に孤立してしまうこともあります。
また、全般性不安障害に関していうと、不安を起こす要因は嫁と姑・上司と部下というように逃げることのできない持続的な人間関係が多くを占めます。
つまり、職場での不安が多い傾向にあるということです。
このように、不安障害では職場という環境が苦手なものとなり、就労に大きな壁が立ちはだかります。
不安障害により人前で話すことができない
広場恐怖で群衆のいる場所を避けたり、社会恐怖(対人恐怖)によってスピーチ恐怖が生じるなど、人前で話すことに障害が生じる場合もあります。
仕事によっては、ほかの社員の面前でプレゼンテーションを行ったり、することも多く見受けられます。そのような場合に声が出なくなったり、声が震えたりといったことが起こり人前で話すことが困難となります。
そして、最終的にはそのような場を回避するようにもなり、パニック発作を生じることもあります。
不安障害で通勤のための電車やバスに乗れなくなる
広場恐怖で電車やバスなど逃げ出すことが困難な場所に恐怖を抱くことや、パニック障害によるパニック発作によって、また発作が出てしまうんじゃないか等の予期不安で公衆の場に行くことができなくなったりすることがあります。
そのような場合は、電車等の交通機関の利用ができなくなることもあり、職場への通勤に影響を及ぼすこともあります。
不安障害では仕事効率が低下する?
研究によって不安が仕事に及ぼす影響というものが明らかになってきています。
不安によるパフォーマンスの推移として、
まず、不安が生じると最初は比例して作業の効率が高まります。しかし、その上昇は一定のところでストップし、さらに不安が大きくなると作業の効率が減少し、最終的には対処が不可能な状況となるのです。
そのため、過度な不安のある状況下での仕事は最終的に効率が低下し、作業することが困難となってくるのです。
不安障害によって仕事を続ける頃が不可能となる
不安障害において仕事に影響することは多くありますが、最終的には不安によって仕事に行けなくなるということも少なくありません。
上記に記したように対人関係がうまくいかない、人前で話すことができないなどの仕事への影響が多くなれば、その状況を避けようとする、回避行動をとることがあり会社を休んだりするようになります。
また、パニック障害では予期不安によって公衆の面前に行くことができずにひきこもりとなってしまうケースも少なくないため、会社に行くことができなくなるということもあります。
このように、症状の程度によっては社会への参加が困難な状況となり、仕事を続けることができなくなる場合もあるのです。
不安障害の方が仕事をする際の工夫
上記には不安障害が仕事に及ぼす影響について説明しました。不安障害の種類にもよりますが、不安障害がどれだけ仕事に影響するのかということが分かったと思います。
では、不安障害の方は仕事をすることができないのか?
そんなことはもちろんありません。仕事の仕方などを工夫することによって病態によっては仕事を続けることができます。
工夫する点や改善するためには以下のようなことが必要です。
不安障害に対する治療を受ける
不安障害には主に、薬物治療や精神療法がおこなわれます。
治療の目的としては症状の基盤である心的な葛藤や不安を取り除くことや症状が出現する過程を患者自身が理解すること。そして、葛藤や不安が生じても自分で処理することができるようになるような心構えを形成することです。
仕事に行けないほどの不安障害の場合、まずは治療して症状の軽減に努めることが必要です。
不安を解消するための方法を身に着ける
先ほど説明した、不安障害の症状の中に動悸・発汗・震えなどがみられることがあると説明しました。
これは、不安によって緊張し、交感神経が優位となるためです。
人には自律神経というものが備わっており、交感神経と副交感神経に分かれます。
簡単に説明すると、交感神経は興奮や緊張をしているとき。
副交感神経はリラックスしているときです。
つまり、不安の症状があるときは交感神経が優位になっているので、副交感神経を高めてやればいいのです。
とはいってもそんなことができるの?という感じですよね。
やり方としては腹式呼吸をすることや筋弛緩方があります。
筋弛緩法は力をぐっと入れて抜くだけで可能ですので、試してみてはいかがでしょうか。
不安障害でも働ける場所へ転職する
上記のような方法を試しても働くことが難しい場合は、障害者雇用枠での就職を考え、転職しましょう。
障害者雇用枠では障害に対しての配慮を行ってくれます。
さらに、ジョブコーチの利用も可能となるので不安なことの相談等も行うことができます。
障害を企業側に伝えて就職することをオープン就労といい障害者雇用の場合はこのオープン就労に当たります。
オープン就労や障害者雇用については以下にまとめていますのでどうぞご覧ください。
関連記事:オープン就労のメリットとデメリット
不安障害の方が就職・転職を成功させる方法
不安障害の方は、これまでの仕事がうまくいかなかった経験等によって転職や就職に不安が増しているのではないでしょうか?
障害者の就労のゴールは、就職をすることではなく、職場へ定着することです。
障害のある方も定着を目指して就職活動をしている人が多いのではないでしょうか?
しかし、自分一人での就職活動は不安であり、失敗してしまう可能性も高くなってしまいます。
少しでも、就職活動を成功させる確率を向上させるためには、専門的なサービスを受けることが重要になります。
以下では、不安障害の方が就職や転職を成功させるための選択肢を示していきます。
就労移行支援を利用する
就労移行支援は障害を持つ方が一般就労を目指すために、求職~就労まで支援を受けることができるサービスです。
職業訓練をはじめとして、面接や履歴書の対策など障害について専門性のある職員が支援をしてくれます。
不安障害のある方でも、自分の障害を把握することによって就職しやすくなるので自信がない、不安が大きいという方は利用をおすすめします。
関東圏にお住まいの方は、以下の就労移行支援事業をおすすめします。
就職エージェントの利用をする
聞き慣れないという方もいるかとは思いますが、障害者の就労に関しては就職エージェントの利用をお勧めします。
というのも、就職エージェントでは障害のある方の能力にあった求人を紹介してくれることと、面倒な手続きなども代わりに行ってくれるので、メリットが大きいのです。
さらに、無料で利用できますので、一人で就職先を探すよりもはるかに効率がよく、就職活動を成功させることができます。
さらに、他にない非公開求人も多くありますので就職の幅もはるかに広がりますよ。
おすすめの就職エージェントは下に紹介しますので登録だけでもしておくと求人の観覧ができ、便利ですよ。
関連記事:障害者の求人情報 転職・就職エージェントで給料アップ
おすすめの就職エージェント↓↓↓↓
ジョブコーチを利用する
ジョブコーチでは、就職後に企業と連携をとって企業への援助そして障害者への援助を行ってくれます。
主に、企業への定着を支援するものですので障害者就労のゴールにおいては必ずと言っていいほど必要なものになります。
不安障害の方は特に就職への不安も大きくなるので、それに対する相談を受けてくれたり仕事の際のアドバイスをしてくれたり専門的な視点で就労の継続を支援してくれます。
関連記事:ジョブコーチ支援事業とは?専門的な観点からの障害者就労。
不安障害の転職・就職で気を付けるポイントまとめ
今回は、不安障害の方が仕事でどのような苦悩があるのか。そして、その苦悩はどのように工夫すれば解決できるのかということを解説し、解決できない場合の転職の方法や就職活動のやり方について記載していきました。
不安障害の方にとって、新しい環境で仕事をするということは非常に不安が大きくなります。
さらに、不安障害の悪化によって統合失調症を患ってしまったり、家から出ることが怖くなり引きこもりになってしまうこともあります。
そのような、症状の悪化を防ぐためにも就職先というのは丁寧に焦らず選びましょう。
失敗してもやめればいいという気持ちでは自信を無くし最終的に働く意欲も低下することとなります。
就職や転職は一人で行わずに専門的な知識を取り入れながら正しく行いましょう。
また、ジョブコーチや障害者雇用での就職では障害者手帳が必要となります。申請方法やメリットについて以下のページに記載していますのでどうぞご覧ください。
関連記事:障害者手帳申請の流れは?対象者や目的など基本を分かりやすく紹介