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「IBUKIの評判はどう?」「屋内農園でハーブを育てる仕事って、実際どんな感じ?」「どうやって応募するの?」。障害者雇用の求人を探していて、スタートラインのIBUKI(いぶき)を見かけた人もいると思います。
この記事では、運営会社のスタートラインの公式サイト(2026年11月7日に確認)をもとに、IBUKIの仕組み、仕事の中身、勤務時間、サポートの体制、農園の場所、応募の方法、国の考え方、応募する前に確かめたいことをまとめます。
この記事の結論
- IBUKIは、株式会社スタートラインが運営する屋内農園型の障害者雇用の支援サービス。働く人は、IBUKIを利用する企業の障害者枠で雇われる
- 仕事は、ミント系を中心としたハーブや葉野菜の栽培と加工。冷暖房完備の屋内で、農園の運営時間は概ね平日10時〜17時
- 農園は関東と大阪に23か所。スタートラインのスタッフが常駐し、定着サポーターもいる
- 給料や雇用形態は公式サイトに書かれておらず、雇う企業ごとに違う。見学体験会で、雇う企業とその先のキャリアまで確かめたい
農園型の障害者雇用とは
IBUKIは、いわゆる「農園型」の障害者雇用の働き方です。仕組みは次のとおりです。
- 農園を運営する会社が、農園の区画や設備を企業に提供する
- 障害のある人は、農園を利用する企業に直接雇われる(福祉的な就労ではなく、一般の就労)
- 働く場所は、雇われた企業のオフィスではなく、農園
- 農園を運営する会社のスタッフが、栽培の指導や、働き続けるためのサポートをする
つまり、「どの企業に雇われるか」と「どの農園で働くか」が別になっているのが特徴です。給料や休暇、社会保険などの条件は、雇う企業によって変わります。農園型の仕組みや課題は、農園型障害者雇用とは?仕組みと問題点、応募前に確認したいことでもくわしく解説しています。
IBUKIとは
IBUKIは、株式会社スタートラインが運営する、屋内農園型の障害者雇用の支援サービスです。スタートラインは2009年に設立され、サテライトオフィス(INCLU)や、障害者雇用専門の求人サイト「MyMylink」も運営しています。公式サイトでは、「IBUKIは福祉就労ではなく、企業への一般就労」と説明されています。

| 運営会社 | 株式会社スタートライン(東京都三鷹市、2009年設立) |
|---|---|
| 働く人の立場 | IBUKIを利用する企業の障害者枠で採用される |
| 農園の数 | 23か所(大阪4・千葉1・東京1・埼玉8・神奈川9。公式の一覧から数えた数) |
| 仕事 | ハーブや葉野菜の栽培と加工 |
| 農園の運営時間 | 概ね平日10:00〜17:00。原則、土日祝の出勤や残業はない |
| サポート | スタートラインのスタッフが常駐。定着サポーター・栽培技術指導者 |
| 実績 | 導入企業220社以上、IBUKIで働く人1,320名以上(時点の記載なし) |
出典:株式会社スタートライン 公式サイト(2026年11月7日確認)
仕事の中身
IBUKIでは、土を使わない特別な栽培装置で、ミント系を中心としたハーブや葉野菜などを育てます。公式サイトでは、ハーブや葉物野菜、エディブルフラワー(食べられる花)など約50種類を栽培できると紹介されています。
育てた作物は、ハーブティーなどに加工され、雇っている企業のノベルティ(記念品)や福利厚生に使われます。栽培する品種を選んだり、育てたりするだけでなく、加工の仕事もあります。
農園は冷暖房が完備された屋内で、加工室や休憩室、共有のコミュニティスペースがあります。空調が整っているので、熱中症の心配もないと案内されています。
勤務時間と働き方
企業向けのよくある質問では、農園の運営時間は「概ね平日10:00〜17:00」で、原則として土日祝日の出勤や残業はないと書かれています。ただし、これは農園の運営時間で、一人ひとりの勤務時間や週の日数、短時間勤務ができるかは、求人ごとに確かめる必要があります。
給料や雇用形態(正社員か、契約社員かなど)は、IBUKIの公式ページには書かれていませんでした。雇い主は利用する企業なので、保険や有給休暇なども、入社する企業の制度によって違うと案内されています。
どんな障害のある人が働いている?
公式サイトでは、IBUKIで働く人の障害の種類は、精神・発達障害が約60%、知的障害が約33%、身体障害が約7%と紹介されています(時点の記載なし)。精神障害や発達障害のある人が多く働いている職場です。
サポートの体制
現場には、スタートラインの経験豊富なスタッフが常駐していると案内されています。そのほか、定着サポーターや栽培技術の指導者がいて、就労面・生活面・医療面の専門家が連携して働き続けるための支援をするとされています。
企業向けの説明によると、利用する企業は「障害のある人3名+管理者1名」の4名が最小の単位です。最初の1か月は、管理者と障害のある人の定期面談にスタートラインのスタッフが同席し、管理者向けの面談も原則2週間に1回行うと書かれています。
ウネット
農園の場所
公式の一覧に載っていたIBUKIの農園は、次の23か所です(2026年11月7日確認)。
| 地域 | 農園 |
|---|---|
| 神奈川(9) | 横浜(鶴見区・港北区・都筑区)、藤沢、海老名、相模野 など |
| 埼玉(8) | 新座、入間、北本、川口、川越、飯能、戸田 など |
| 大阪(4) | 門真、豊中、枚方、八尾 |
| 東京(1) | 足立区(舎人) |
| 千葉(1) | 柏 |
出典:株式会社スタートライン 公式サイト(2026年11月7日確認)
公式サイトでは、駅の周辺でアクセスのよい農園が多いと案内されています。通える範囲に農園があるかを、まず確かめましょう。
応募の方法

- 問い合わせ:電話かフォームで問い合わせます
- 見学体験会(任意):施設の見学、仕事の説明、募集中の求人の案内があります。参加せずに応募することもできます
- 応募・面接:採用する企業の人事担当者が面接をします
- 内定:電話か郵送で連絡があります
- 入社:オリエンテーションと研修があります
IBUKIの求人には、スタートラインが運営する求人サイト「MyMylink」で応募できるものと、ハローワークで応募する必要があるものがあります。2026年11月7日に確認したところ、MyMylinkでは「現在募集中の求人はありません」と表示されていて、ハローワークの求人票の一覧が案内されていました。MyMylinkについては、マイマイリンク(MyMylink)の評判と口コミで紹介しています。
国は農園型の働き方をどう見ている?
農園などの働く場所を企業に提供するサービスは、国の資料では「いわゆる障害者雇用ビジネス」と呼ばれています。厚生労働省が把握した限りで、こうしたサービスで働く障害者は、2023年3月末の約6,600人から、2025年10月末には約11,100人に増えました。
厚生労働省は、明らかに法令に反する事例は確認されていないとしつつ、法律の趣旨に照らして疑問が残る事例があった一方で、能力の開発・向上につながる事例もみられた、としています。指摘されている主な課題は次のようなものです。
- 雇う企業の本業と、障害のある人の仕事のつながりが薄い
- 働く場所が、企業のほかの社員と離れている
- 雇う企業が日ごろ関わる機会が少なく、キャリアが広がりにくい
2026年8月の労働政策審議会の分科会では、こうしたサービスを行う会社に事業開始の届出などを義務づけ、ガイドラインに沿った支援に努めるよう求め、必要なときは指導や勧告ができるようにする案や、利用する企業に就業場所や仕事の内容などの報告を求める案が議論されました。これからルールが整っていく途中の働き方だといえます。
出典:厚生労働省 労働政策審議会 障害者雇用分科会 第141回(2026年8月31日)資料1、厚生労働省リーフレット「障害者が活躍できる職場づくりのための望ましい取組のポイント」
IBUKIの評判・口コミを読むときの注意点
IBUKIの公式サイトには、働く人の口コミはまとまって載っていませんでした。ネットの口コミを読むときは、次の点に気をつけましょう。
- どの農園・どの企業の話か:農園は23か所あり、雇う企業によって条件が違います
- 働く人の声か、企業の声か:企業向けの評判と、働く人の感じ方は別です
- いつの話か:農園の数やサービスの中身は変わっています
農園型の求人に応募する前に確かめたいこと
- 雇う企業はどこか:会社名、本業、農園以外で働く道があるか
- 雇用の形:正社員か契約社員か、パートか。契約の期間と更新の条件
- 給料と勤務時間:時給・月給、週の勤務日数と時間、交通費
- 相談できる人:農園のスタッフと、雇う企業の担当者のそれぞれに、どう相談できるか
- 仕事の量と中身:1日の流れ、作業が少ない時期はあるか
- その先のキャリア:企業の本社や別の部署に移った人はいるか
説明会や見学では、農園を運営する会社のスタッフだけでなく、雇う企業の人事担当者にも話を聞けるかを確かめるとよいでしょう。
IBUKIが向いている人
- 屋内の落ち着いた環境で、植物を育てる仕事をしたい
- 平日の日中に、残業なく働きたい
- 精神障害や発達障害があり、近くにスタッフがいる環境で働きたい
- 関東や大阪に住んでいて、通える農園がある
反対に、事務やITなど経験を生かした仕事をしたい人や、企業の中で仕事の幅を広げていきたい人は、ほかの障害者雇用の求人も一緒に見ておくのがおすすめです。
農園以外の求人とも比べて選ぼう
IBUKIでの仕事が合う人もいれば、事務やITなど、ほかの仕事のほうが力を出せる人もいます。農園型の求人だけで決めず、ほかの障害者雇用の求人とも比べてから選ぶと、自分に合った働き方を見つけやすくなります。
障害者専門の転職エージェントを使うと、担当者が希望や障害の特性を聞いたうえで、農園以外の求人も紹介してくれます。給料や勤務時間、配慮の内容を見比べられるので、「農園のほうが合っている」と納得して選ぶこともできます。
ちなみに、最もおすすめのエージェントは『障害者雇用バンク(旧エラビバ)』です。企業の求人とハローワークの求人をまとめて探せて、Web面談で自宅から相談できます。さらに、『dodaチャレンジ』などを同時に利用することで、紹介される求人の幅が広がり、よい就労に近づく可能性を上げることができます。
よくある質問
Q. IBUKIで働くと、スタートラインの社員になりますか?
A. いいえ。IBUKIを利用している企業の障害者枠で採用されます。スタートラインは農園の運営とサポートを行う会社です。
Q. 給料はいくらですか?
A. IBUKIの公式ページには書かれていません。雇う企業によって違うので、求人票や見学体験会で確かめましょう。
Q. 見学体験会に参加しないと応募できませんか?
A. 参加しなくても応募できると案内されています。ただ、実際の作業や雰囲気を知るために、参加してみるのがおすすめです。
Q. 土日は休みですか?
A. 農園の運営時間は概ね平日10時〜17時で、原則として土日祝日の出勤はないと案内されています。くわしくは求人ごとに確かめましょう。
まとめ
IBUKIは、スタートラインが運営する屋内農園型の障害者雇用の支援サービスです。働く人は利用企業の障害者枠で採用され、関東と大阪の23か所の農園で、ハーブや葉野菜の栽培と加工をします。農園の運営時間は概ね平日10時〜17時で、スタッフが常駐しています。
給料や雇用形態は雇う企業によって違い、国は農園型の働き方の課題も指摘しています。見学体験会で雇う企業やその先のキャリアまで確かめ、アスナロウネットが紹介している障害者雇用バンクなどでほかの求人とも比べてから選びましょう。IBUKIの働く人向けの案内はスタートラインの公式サイトで確かめられます。
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まずは求人を見てみるところから
- 企業の求人とハローワークの障害者向け求人をまとめて検索
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