【仕事ができない?】学習障害(LD)の方が利用すべき就職支援も解説

【仕事ができない?】学習障害(LD)の方が利用すべき就職支援も解説

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近年は徐々に障害者の就労に関して、国を挙げて取り組まれるようになってきました。その、証拠として、障害者の法定雇用率は徐々にあがってきています。

2021年の3月には障害者雇用率が、民間企業では2.2%から2.3%となりました。

法定雇用率(2021年3月に改正)

民間企業:2.2%→2.3%

国・地方公共団体:2.5%→2.6%

都道府県等の教育委員会:2.4%→2.6%

参考:厚生労働省

その他、国・地方公共団体や都道府県等の教育委員会でも1%ずつ向上しています。

このデータのみを見ると、障害者雇用は発展してきているという見方をする方もいるかもしれません。しかし、実際はまだまだ問題が多いのが現状なのです。

例えば、障害者とひとくくりにしても発達障害と身体障害の方の就職率や定着率には大きな違いがあります。

定着率に関していえば、身体障がい 77.8%、知的障がい 85.3%、精神障がい 69.9%、発達障がい 84.7%、就職後1年時点の定着率は、身体障がい 60.8%、知的障がい 68.0%、精神障がい 49.3%、発達障がい 71.5%と大きな差があるということが分かります。

このような現状を改善するためにも、障害への理解や就職支援サービスをどのように利用していくかということが重要となります。

今回は、多くの障害の中でも学習障害(LD)の方の就職状況及び仕事をすることが難しいのかという点について分析し、解説していきます。

また、学習障害の方が就職し定着するためにのコツや利用すべき就職支援についても紹介していきます。

 

【仕事ができない?】学習障害(LD)の方が利用すべき就職支援も解説

学習障害の概要

まずは、学習障害ではどのような症状が生じるのかという点についておさらいしてみましょう。学習障害についてよりよく知ることで、自分にはどのような仕事が向いていてどのような点に注意をするべきなのかを知ることができます。

学習障害では、読み書き・計算・聞く・話すに関して一つ、もしくは複数の困難さを要します。

学習障害は、計算が苦手・読み書きが苦手というよりは文字の認識や数字の大小が分からなかったりと、認知の面に大きな問題があります。

 

学習障害の方が利用すべき就職支援

学習障害の方が利用すべき就職支援

では、早速学習障害の方が利用するべき就職支援を紹介していきます。

学習障害と一言で言っても、一人一人の障害の程度は異なります。できないこととできることの差が異なるのです。特に学習障害に関しては読みができないのか・計算ができないのか。もしくは両方ができないのかなど障害の出現には多くのパターンがあります。

そのため、仕事をすることができるのかという点についても個人差があるということです。おかれている状況を勘違いしてしまえば今後仕事をする自信がなくなってしまうということにもなりかねないので、まずは自分が就職活動のどのステップにあるのかということを理解しましょう。

 

>>【障害者の就職は難しい?】知っておくべき就職活動までの4ステップ

 

上記の記事に、障害者が就職するまでに踏むべきステップを記載していますので自分がどの段階にいるのかを確認してみましょう。

 

エージェント・転職サイト

学習障害の方が、就職する際にまず思い浮かぶのが転職サイトではないでしょうか?

サイトで求人を探して、採用試験や面接を受けるというのが一般的な就職活動の流れですし一番に思い浮かぶのも無理はありません。

しかし、この際に注意してほしいのは就職サイトでは何の支援も受けることができないということです。

自分で求人を探して自分で面接の練習や履歴書の作成をする必要があり、これまで就職活動をしたことがない方にとっては非常に難しいものとなります。

そこで、利用を検討すべき就職支援サービスが『エージェント』です。

エージェントは、求人を探すという点に関しては求人サイトと同じなのです。大きな違いとしては、キャリアアドバイザーという担当者があなたに合った求人の紹介や履歴書の添削・面接対策。さらには、就職後のアフターフォローまでしてくれるということです。

料金も無料であり、就職活動に不安があるという方はエージェントを利用することをおススメします。

障害者が一人で就職活動を行った際の内定率をご存じでしょうか?

なんと3%程といわれています。その内定率を上げる方法として最も適しているのは『エージェント』の利用です。

エージェントを利用することによって、内定率は75%以上にまで上昇し、就職先もホワイトな企業が多く、障害に理解のある企業が多いので、就職した後の定着率もアップさせることができるのです。

 

就労移行支援

就職するには不安が大きい、自分にできることが少なくもう少し就職のために技術を高めたいという方が利用すべき就職支援が就労移行支援です。

就労移行支援は、一般就労のために訓練をする場所です。

上記で紹介したエージェントを利用して就職することは有用ですが、まだ就職する自信がないという方は就労移行支援を利用して自分に合っている仕事を探したり、就職するために必要な能力を身に着けたりする必要があります。

しかし、注意するべきは悪徳な就労移行支援事業所を利用しないようにしなければならないということです。

就労移行支援事業所には、2年という基本的な利用期間があるのですが利用する事業所によっては2年間無駄な訓練をさせられて結局就職に繋がらないという可能性もあります。

以下に、おすすめの就労移行支援事業所を記載していますので是非参考にしてください。

>>【おすすめ就労移行支援ランキング】本当に失敗しないのはこの4つ

 

就労継続支援

一般就労をするのはまだ難しい。

そんな、学習障害の方が利用すべき就職支援こそ就労継続支援です。就労継続支援はA型とB型に分かれます。主なA型とB型の違いは以下の通りです。

A型:雇用契約する(最低賃金が保証される)

B型:雇用契約しない(工賃として安い賃金が支払われる)

詳しい違いは他にもありますので以下の記事を参考にしてみて下さい。

>>企業以外での障害者就労。就労継続支援事業所とは?

 

学習障害の方にできる仕事

学習障害の方にできる仕事

正直、学習障害の方の症状は人それぞれなのでこの仕事が良いという断定はできないのが現状です。しかし、学習障害は苦手な分野以外の機能は他の健常な方と同様です。

つまり、苦手な分野の仕事を避ければよいのです。

計算が困難な方が、会計などの職に就くことは難しいですし、読み書きが苦手な方が事務仕事をするのも難しいといえるでしょう。

また、電話対応してメモをするなどの作業も難しい仕事の一つと言えるでしょう。

つまり、学習障害に向いている仕事は単純作業だといえるでしょう。もちろんその他にも、障害の程度によって可能な仕事もあります。

第一は自信がストレスなく実施できる仕事を探すようにしましょう。

 

学習障害の方は仕事ができない?

学習障害の方は仕事をすることができないのかという点についてですが、そんなことはありません。

むしろ、注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム症(ASD)などの発達障害と比較すると苦手な分野の作業のみを避けると良いので仕事はしやすいといえるでしょう。

しかし、雇用主となる企業側が学習障害について理解しているとは限りません。

自信がなにをすることができて、何が苦手なのかを伝えて合理的配慮をしてもらうようにしましょう。