障害~再就職につなげる。職業リハビリテーションとは

障害~再就職につなげる。職業リハビリテーションとは

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身体に障害を抱え不安になっている方も多いかと思います。病気や事故による後遺症で思うように身体を動かせない。生まれつきの障害で働くことができない。ストレスによる心の病気によって働くことが困難であるなど、身体の不利益によって働きたいのに働けないという方がいらっしゃるのではないでしょうか。このページではそのような方を援助し就労につなげるための「職業リハビリテーション」についての説明をしていきます。また、障害者の再就職につなげるための選択肢を紹介していきたいと思います。

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障害者を再就職につなげるための職業リハビリテーション

障害者を再就職につなげるための職業リハビリテーション

職業リハビリテーションとは

職業リハビリテーションとは障害があることによって働くことが困難になっていたり、今後働くことを継続することが難しくなった方に対して適切な就職を支援し維持させるためのサービスの総称です。

職業リハビリテーションの目的

職業リハビリテーションの目的はもちろん就職です。しかし、ただ就職すればいいというものではなく、満足で納得のできる就職。そして、一時的な就職ではなく、その環境に定着し維持することが目標となります。

職業リハビリテーションの適応

上記では職業訓練の目的などを紹介しました。職業訓練に興味を持った方の中には、自分の障害は仕事をできる状態ではないから職業訓練など受けれないのではないかと不安になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、職業訓練の対象となるのはどのような方なのかを紹介していきます。障害と一言で言っても身体的なものや精神的なものがあります。その中でも、重度であるのか軽度のものなのか。また一時的なものか、継続的なものかなど、障害の種類は人それぞれです。では、職業リハビリテーションはどのような障害を持っている方に適応となるのでしょうか。

ILO勧告第99号の定義を一部抜き出すと下記のように定義されています。ちなみに、ILOとは日本語に直すと国際労働機関といい、世界の労働者の労働条件や生活水準を改善することを目標とした機関です。

「この勧告にとっては、障害者とは身体的あるいは精神的な障害の結果、適職の取得や維持の見通しが実質的に衰退していることのことを言う。職業リハビリテーションサービスはすべての障害者に利用を可能ならしめるべきである」

引用:国際労働機関

つまり、障害の種類や重症度、時期は何ら問題ではなく、すべての障害者が利用できるということです。障害があっても働きたいという方が対象となるということであり、対象は幅広く設けられています。

職業リハビリテーションの種類

職業リハビリテーションの種類

 

職業リハビリテーションとここまで何度も言ってきましたが、結局なにをするものなのでしょうか?職業リハビリテーションにはいくつかの種類があります。種類ごとに何を目標とし行うサービスであるのかを見ていきましょう。

評価

就職するために先を見通すためにはこの過程が最も大事といえるでしょう。この評価では、文字通り利用する方の評価を行います。身体的な障害のある方であれば、どの部分にどのような障害がみられ、どの程度の重症度であるのかを判断していきます。精神的な障害のある方であれば何時間作業に集中をすることができるのかなどを以下の項目をもとに細かく評価していきます。

・障害によって生じた機能的な限界。または生理的な限界

・活動する力や作業能力にかかわる実際の身体の動き

・知能や性格・興味などの評価

・職業に対する技能・適正・作業能力

職業指導

職業指導とは、上記の評価をもとに「あなたの体の状態や能力であるならばこのくらいの仕事ができますよ」「就職できる可能性はこのくらいですよ」と適格に指導することです。これを行うことで過度に難しすぎる仕事を選ぶことがなくなり、自分にとってどのくらいの作業ならば可能であるのかを把握することができます。障害を持つと自分に自信がなくなり、この仕事が自分にできるだろうかと不安になる方も多いかと思います。そして、仕事選びを誤ってしまえばさらに自信をなくし働く意欲そのものが低下してしまうこともあります。そうならないために、客観的にあなたのできることを指導してくれます。

職業準備と職業訓練

仕事はしたいけど、自分は作業能力が低いから無理だ。したい仕事があるけどそのためにはこれができない。など就職活動を行う上で障害が壁となることもあります。しかし、壁に突き当たったからといってすぐに諦めるには早いです。この職業準備と職業訓練では仕事をするための準備やできないことをできるようにするための訓練を行います。例えば、作業を長く続けるために訓練を行うなど仕事に必要なことを準備していくための訓練です。

職業あっせん

あまり聞きなれないワードですが、簡単に言うと職業を紹介することですね。働きたい人と雇う場所を仲介し、働き先を紹介することをいいます。皆さんがよく聞きなれたものでいうとハローワークなどがそれに当たります。

保護雇用

保護雇用とは一般就労をすることが障害などによって難しい方に労働機銃法に基づいて福祉的な就労の場を提供することです。つまり、障害のせいで普通の仕事が難しくなった人でも、その能力に合わせた障害者のための働き口を提供するサービスです。

追跡指導

職業リハビリテーションの目的でも触れたとおり、就職をするだけが職業リハビリテーションに求められるものではありません。就職し、定着することが大事なのです。なので就職した後のサポートを行うのが追跡指導となります。実際に就職してみてその環境に満足できているか。困ったことはないかなど、就職した後も話を聞いてくれたり、現在の仕事場が適しているかなどの評価を継続して行うサービスです。

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職業リハビリテーション~再就職へのまとめ

今回は、障害者が就職するための手助けとなる、職業リハビリテーションを紹介しました。リハビリテーションやリハビリという言葉は耳にすることも多いでしょう。一般的なリハビリのイメージは身体の機能を改善するために運動したりするということのほうが強いでしょう。しかし、リハビリテーションという言葉は障害を持った方の社会生活の復帰を行うためのものであり、本当の意味は機能訓練ではありません。つまり、障害を持っていても仕事をしたい、再就職をしたいと考えるのであればそのためのリハビリをする必要があります。自身の身に降りかかった障害に不安を感じ、働くことを諦めてしまう方もいるかもしれません。しかし障害を持っている方でも働くことのできる環境というものはたくさんあります。ぜひ、働くためにリハビリを行ってみることを考えてみてください。

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