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ここ数年で障害者の就職や転職というものは比較的行いやすくなりました。
というのも、障害者雇用促進法が改定され、2018年には雇用率の引き上げや精神障害者も対象とするなど今後もさらに障害者就労は発展していくことが予測されます。
しかし、まだまだ障害者の雇用には問題があるのも事実です。精神障害者の求人が少ないことや給料が少ないということ。そして企業側の障害者に対する理解が不足しているという点も問題視されています。
障害別の問題点としては精神障害者や発達障害者の求人の少なさや給与の低さがあります。
では、年齢での問題はないのでしょうか?
一般的に、健常な方の転職や就職は年齢を経るほど内定率は低くなります。これは、キャリア形成のためということや単純に若い動ける人がほしいということも理由としてはあるかもしれません。
では、障害者の場合はどうなのでしょうか?
今回は、一般的に転職しずらくなる年齢でもある40代の障害者が転職することは可能であるのか。
40代の障害者の転職・就職は簡単ではないということを3つのデータから分析し、解説します。
40代の障害者の転職・就職は簡単ではない。3つのデータから分析。
40代の障害者は就職しやすいというのは本当?
「障害者 転職 40代」などと検索すると40代の障害者は就職しやすいと良く言われています。
結論。これは事実ではありません。
40代でも転職や就職は可能です。しかし、簡単ではないのです。
40代の障害者の就職や転職というのは非常に難しいと考えられ、転職にはしっかりとした準備と対策が必要であるといえます。
では、なぜ事実でないといえるのか。いくつかデータを紹介していきます。
40代の就職件数
次のデータは、ハローワークでの就職件数のうち平成28年度の年齢別の割合です。
19歳以下=7.4%
20~29歳=19%
30~39歳=21.4%
40~49歳=26.0%
50~59歳=18.1%
60歳以上=8.2%
参考:厚生労働省
どうでしょうか?
「やっぱり40歳の障害者でも就職しやすいんだ」と思った方も多いでしょう。
上記のデータの通り40代の障害者の就職数は20代や30代を超えてナンバーワンです。つまり、40代の障害者が最も多く就職しているということです。
ですので、40代でも就職できないと悲観的になる必要は全くないのです。これだけ就職している40代の障害を持った方がいるので。
しかし、一番就職している=就職が簡単 ではありません。
その理由は次のデータで紹介します。
40代の就職の採用率
上記のデータでは障害者の年代別では40代の就職件数が最も多いということが分かりました。
しかし、これだけで「40代の就職余裕みたいでよかった~」と思うのは早すぎます。
良く言われている【40代の障害者は就職しやすい】という情報はこのデータだけでは当てはまります。
しかし、企業の採用率では驚きの事実が隠されています。
企業の一年間のデータでは40代の応募がかなり多いのも関わらず採用数は他の年代と比較して少ないのです。
採用率で表すとなんと全体の2.38%でした。
つまり、40代で採用された人は応募した中のたった0.7%ということです。
障害発生時の年齢階級は40代が断トツ
では、なぜ40代の就職は競争率がこんなにも高いのでしょうか?
これは、障害が生じる年齢に関係していると考えられます。
上のデータは厚生労働省の平成18年度の障害が発症する年齢についてまとめているデータです。一目でわかるように40代から圧倒的に障害を患う方が増加していることが分かります。
さらに、40代はまだ働き盛りの年齢であり障害を患ったがまだまだ働く必要があるという方が多いということが言えます。
このことが、利用者数や就職の数の多さ。そして、競争率の高さに繋がっていると考えられます。
まとめると
・40代は就職数が多い
・しかし、応募数が多く競争率が高い。
・就職数は多いが採用されない人も多い。
・40代の障害者の就職は簡単ではない。
40代の障害者が就職する際のポイント
ここまでの説明で、40代の障害者の就職は簡単ではないということはご理解いただけたと思います。
「やっぱり就職はあきらめるか…」
と思った方はまだ諦めるのは早いです。
40代には40代なりのアピールポイントがあり、企業がも求めている能力があります。その能力を適切に表現することで就職の可能性はグッと上がるのです。
40代はやる気ではなく経験やスキルを活かせ
では、企業が求める40代とはどのような方か。
あなたが、面接官として考えてみてください。
40代A「やる気だけは負けません。頑張ります」
20代B「やる気だけは負けません。頑張ります」
40代C「私は○○の経験があり、○○の責任者として働いていました」
さて、あなただったらどの人を採用しますか?
まず、一番に落とされるのはAですね。同じような能力で1からのスタートであれば若い人を雇い今後のキャリア形成を行った方が良いからです。
BとCはどうでしょうか。私だったらCをとりたいですが、これはその会社がどのような人材を求めているかにもよりますね。即戦力か若い人材か。
気が付いた方もいるかと思いますが、やはり能力のない40代がやる気で勝負しようとしても分が悪すぎるのです。
ですので、今後就職活動をする場合はあなたはCの40代になりましょう。
40代でも謙虚さが大事
40代といえば、会社ではそこそこのベテランの領域に入ってくる年齢です。
場合によっては前職で役職を持っていたという方も多いかと思います。
しかし、横暴な態度をとってしまっては就職は成功しません。どれだけ謙虚になれるかどうかが大事です。
プライドなどがあるとは思いますがどれだけ謙虚さを示せるかどうかは非常に重要なことです。
就職エージェントを利用する
40代の障害者の方に言いたいのは『ひとりで就職活動を行わないこと』です。
転職しよう。就職しようと考えたらまず、就職エージェントに相談をしてください。
就職エージェントとは、キャリアアドバイザーという転職のスペシャリストがあなたの就職を専門的な観点から無料で支援してくれるサービスです。
では、なぜこんなにも就職エージェントの利用をおすすめするのか。
それは以下のようなメリットがあるからです。
・内定率が何十倍にもあがる。
・企業への定着率もアップ。
・つまり、職歴にも傷をつけない
・障害のことを理解してくれる企業を熟知している
・給料もアップ
・無料
上記のようなメリットがあるにも関わらず無料です。
就職エージェントのことをもっと知りたいという方は下の関連記事をお読みください。
ちなみに、おすすめの就職エージェントはランスタッドとアットジーピーの両方を利用することです。
特徴やメリットについては障害者のエージェントのおすすめランキングをご覧ください。
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40代の障害者の転職・就職は簡単ではないのまとめ
今回は、40代の障害者でも就職は簡単にできるのかということをデータを元に解説していきました。
結論。40代障害者の就職は簡単ではないが不可能ではないということです。
よく、障害者の場合は40代でも就職が簡単だという声が聞こえてきますが、一概に簡単とは言えないということが分かっていただけたかと思います。
そして簡単ではないからこそしっかりした対策と求人探しを行わなければならないということです。
一人で就職活動を行った場合の障害者の内定率は3%といわれています。
そのことを理解して、就職エージェントを利用した就職活動を行うようにしましょう。