オープン就労における5つの求人の探し方。一般枠での就労は可能か?

オープン就労における5つの求人の探し方。一般枠での就労は可能か?

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介するサービスを利用することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。しかし、記事内容については公平さと正確さを心掛けていますのでご安心ください。

近年は障害者の就労に国全体で関心が高まっており、障害者の雇用数も徐々に上昇している傾向にあります。

コロナ禍で、雇用が厳しくなっている令和2年度でさえ前年度から障害者雇用率が0.6%の増加をしている状況であり、良い傾向にあると考えられます。

しかし、令和3年度に厚生労働省が発表した雇用率調査によると、障害者法定雇用率の2,3%を超える民間企業は30,9%しか存在しないのです。(厚生労働省:令和3年度障害者の雇用状況

つまり、関心が高まりつつあるといっても、障害のために働きたくても働けない。就職が見つからないと苦しんでいる人は数多くいるのです。

つまり、障害のある方の就職は簡単にはいかないということが分かってもらえるかと思います。

本題に入りますが、障害者の就労は大まかに分類して2パターンに分類されます。

オープン就労とクローズ就労という二つです。

簡単に説明すると、オープン就労とは障害を企業側に公表して、障害に配慮してもらいながら就労を行うことです。

逆にクローズ就労は障害を公表せずに、一般枠で周囲の人と同じように働くことです。

この二つにはそれぞれメリットデメリットが存在します。詳しくは以下関連記事のページに記載していますのでどうぞご覧ください。

それぞれに良いところがありますが今回は、オープン就労での求人の探し方や一般枠での就労が可能であるのかという点について解説していきたいと思います。

障害を隠して就職するクローズ就労についてはこちら

 

>> クローズ就労のメリット・デメリットは?

オープン就労における5つの求人の探し方。一般枠での就労は可能?

では、早速オープン就労とは何か。そして、オープン就労における求人の探し方も解説していきます。

オープン就労とは

冒頭でも触れましたが、オープン就労とは『障害を雇用主側に提示して働く』という就労方法です。

そして、オープン就労の場合は基本的に障害者雇用としての雇用になることがほとんどです。

障害者の雇用には『障害者雇用促進法』という法律が存在しており、簡単に言うと障害者の雇用の安定性を向上させるための法律です。

障害者の法定雇用率(現在民間企業では2,3%の障害者雇用が必要)を定めていたり、障害者の雇用を増加させることに役立っています。

ですので、障害者の専用枠で働くというイメージを持てば分かりやすいでしょう。

 

オープン就労する場合の求人はどうやって探す?

 

障害を企業側に公表してから行うオープン就労。

基本的には障害者雇用枠での就労となるのですが、そのような求人を見つける方法はいくつも存在します。

また、選択する方法によっては内定率や企業への定着率が高くなったり、給料が高いところに就職することも可能となります。

それぞれの、特徴やデメリットの理解を行い求人探しを行うことにしましょう。

紹介する求人探しの方法は以下の5つです。

 

ハローワークで求人を探す

求人探しということでまず思い浮かぶのがハローワークの利用ではないでしょうか?

ハローワークは全国各地に存在しますし、身近な存在でもあるので知名度も高く利用しやすいかと思います。

ハローワークは求人数も多く、障害者専門の窓口も存在します。

専門のアドバイザーが障害の特性等を考慮したうえでどのような求人がいいのかということもアドバイスしてくれますので不安や分からないことをどんどん聞きましょう。

利用に関しては障害者手帳は必要ありません。

予約も必要ないのですが、ハローワークには地域によってそれぞれの障害に特化した相談員が非常勤としている場合があります。そのような方に専門的なアドバイスをもらいたいという場合は予約が必要となります。

しかし、ハローワークにも他と比べ劣ることがあります。それは給料が低くなってしまう場合が多いということです。

そのような点を理解すれば、安全で安心に利用できる機関ですので利用の検討や求人をまずは探してみるのも良いかと思います。

その他のメリットやデメリットに関しては以下のページに詳しくまとめてありますのでどうぞご覧ください。

 

障害者の求人サイトで探す

これはほとんどの方がすでに行っているのではないでしょうか?

例えば、「東京 障害者 求人」などと検索してみると一番目にハローワークなどではなく、民間の求人サイトが出てきます。

現在はインターネットも普及しており、このような求人サイトに求人募集をかけている企業も多くみられます。

ハローワークと比較すると求人数は劣りますが、それぞれに詳しい募集要項や給料なども記載しており最も簡単に求人を探すことのできるサービスだといえます。

基本的に料金は無料ですので、求人を探してみることは就労のイメージも増し、非常に有用です。

しかし、このような民間の求人サイトを利用する際に気を付けていただきたいのは企業への応募や面接。賃金の交渉など面倒なことはすべて自分で行わなければならないということです。

障害者が個人で就職活動を行った場合の内定率は約3%ほどといわれており、このようなサイトを利用して一人で就職活動を行う場合は内定をもらうことが難しくなることも覚悟しなければなりません。

障害者の就労の支援を主に行っている「at GP(アットジーピー)」の求人サイトは、就職エージェントほどではないですが企業からの内定の報告などのサポートは行っているようですのでこのような求人サイトの利用も良いかと思います。

>> at GP(アットジーピー)公式サイト

 

就職・転職エージェントを利用して求人を探す

就職・転職エージェントを利用して求人を探す

これから、求人を探そうという方の中には就職エージェントの存在を知らない方も多くいるかと思います。

一般的な健常者の就職でも就職エージェントが存在してキャリアアップのためにも利用している方が数多くいらっしゃいます。

しかし、障害のある方に関していうと就職エージェントは必ず使った方がいいという程に有用なサービスです。

就職エージェントというのは簡単に説明すると、障害の特性や求職者の能力を客観的に評価してそれをもとに求人を紹介。そして内定までのサポートを一人ひとり担当が付き行ってくれるサービスです。

なぜこの就職エージェントの利用をここまで推すのかというと、エージェントは無料で利用できることがまず一つの理由です。

そして、利用しない場合と比較して内定率や職場への定着率を大幅に上げることができるからです。

さらに、大手エージェントには他にはない非公開求人というものも存在し大手企業などへの就労も可能となります。

ちなみにおすすめの就職エージェントは『DODAチャレンジ』と『障害者雇用バンク』の同時利用です。

その他のおススメエージェントは、以下のページにランキング形式でまとめています。

就職フェアや合同面接会で求人を探す

民間の障害者就労の支援等を行っている会社やハローワークなどが定期的に合同就職会を開催しています。

合同就職会では、障害のある方の雇用をしたい企業が会場となる場所に集まり、ブースを設けています。その企業の中から気になるブースを訪れ実際にどのような仕事であるのかということを聞いたり就職に関する疑問や質問をすることができます。

さらに、このような合同就職会ではその場で面接も行える場合も多いので効率よく内定へ進むことができます。

エージェントサーナを運営する株式会社イフが開催するサーナフェスタ等もこれに含まれます

障害者福祉窓口で探す

障害者の就労には2種類存在します。一つ目はこれまで紹介しているように企業へ就職すること。そしてもう一つは福祉的就労といわれるものです。

福祉的就労には、就労継続支援A型や就労継続支援B型と呼ばれるものがあります。

このような、就労の形をおとるには障害者の福祉窓口や病院またハローワークで紹介してもらうことができます。

賃金は安くはなりますが、企業への就労は難しいという方にはこちらの福祉的就労をおすすめします。

福祉的就労については以下に記載していますのでどうぞご覧ください。

オープン就労で一般枠での就労は可能か?

オープン就労で一般枠での就労は可能か?

ここまでは、オープン就労で障害者枠として求人を探す方法について解説しました。

先ほども言ったようにオープン就労とは企業に障害について公表したうえで就職することです。このことから、基本的に企業は、障害者雇用枠での採用とします。

障害者雇用枠では給料が比較的低くなる傾向にあり、このことからも障害を隠して行うクローズ就労で一般雇用を目指す障害者の方も少なくありません。

では、オープン就労で一般雇用してもらうことは不可能なのでしょうか?

結論から言うと不可能ではありませんがかなり厳しいです。

というのも、障害者雇用促進法で障害者雇用率というものが企業にはあり、その雇用率を満たさなければ企業側は罰金を払わなければなりません。逆に雇用率を一定以上、上回っていれば企業側はお金をもらうことができます。

このこともあり、企業は障害者は障害者枠として雇いたいのです。

また、一般枠では周囲の人と同様の給料をもらうため同じように働くことが求められます。障害の波がある方や生きづらさを抱えている方にとっては困難なことといえます。

オープン就労における5つの求人の探し方。一般枠での就労についてのまとめ

オープン就労における5つの求人の探し方。一般枠での就労についてのまとめ

今回は、オープン就労における求人の探し方を5つ紹介しました。

就労するためには様々な選択肢があります。しかし、どれを選ぶかによって給料や内定率、そしてその仕事を続けることができるのかということが大きく変化してきます。

自分で求人を探して就職活動を行っても、満足のいく就労が出来ればよいのですが特に障害者の場合はうまくいかない場合が多く、働く意欲や自身の喪失。最悪の場合には障害の悪化という状況にもつながりかねません。

そのようにならないためにも就職エージェントなどの専門的なアドバイスを受けたうえでの就職を行うことをおすすめします。

また、クローズ就労とオープン就労どちらがいいのかと悩んでいる方は冒頭で紹介しているそれぞれのメリットやデメリットの紹介ページをご覧いただきそれぞれの良さを理解したうえで検討ください。

また、就職エージェントに関しても信頼性のないエージェントを利用してしまうとブラック企業や自分の能力に見合わない求人を紹介されてしまう場合もありますので以下に紹介している大手のエージェントの利用を強くお勧めします。

【2020年最新】障害者の就職エージェント 安心おすすめランキング